アウトリーチ&教育プログラム

J-DESCコアスクール

J-DESCコアスクール

J-DESCでは、地球掘削科学に必要な研究手法や計測技術を学ぶことができるJ-DESCコアスクールを2007年度より開催しています。コア解析に必要な基礎的なスキルを習得するためのコースから、より応用的・専門的なスキルを習得するためのコースまで、様々なものがありますので、それぞれの目的に応じてお選びください。
コアスクール受講者には各コースの修了証(受講証明書)を発行します。 なお、J-DESC会員機関からご参加いただく学部生・大学院生の方には、最大1万円の旅費補助を行っています。

J-DESCコアスクールの目的

  • 地球掘削科学に必要な研究手法や計測技術の普及・レベルアップ
  • 人材育成・裾野の拡大
  • 会員機関の相互交流

コア解析基礎コース

2024年度参加者募集中!(1月31日締切)

掘削船での研究航海でも行われる、コア試料の肉眼岩相記載、スミアスライド作成・観察、非破壊計測法などを学びます。大学では体系的に学ぶ機会の少ないこれらの観察・計測法の概要やノウハウを、研究現場で豊富な経験をもつ講師陣が実践的に解説する実習型コースです。
堆積物コアを用いた研究を始める方、掘削航海や陸上掘削プロジェクトに参加する予定の方などにおすすめです。

日程

毎年3月頃 4日間 ※2024年度は、2025年3月6日~3月9日に実施します。

場所

高知コアセンター(KCC)

共催

高知大学海洋コア国際研究所、海洋研究開発機構高知コア研究所、産業技術総合研究所地質調査総合センター

協力

株式会社マリン・ワーク・ジャパン

コア同位体分析コース

2024年度参加者募集中!(1月6日締切)

地球化学試料の各種同位体組成は、その形成環境・形成過程や構成する物質の起源などによって変動することから、環境解析や年代決定などに広く用いられています。しかし実際に利用するには、教科書的な知識に加えて、分析テクニックを学びノウハウを習得することが必要となります。
コア同位体分析コースは、大学院生以上(進学予定の4年生を含む)を対象とした、コア解析のための応用的・専門的なスキルを学ぶためのコースです。

日程

毎年3月頃 3日間  ※2024年度は、2025年3月10日~3月12日に実施します。

場所

高知コアセンター(KCC)

共催

高知コアセンター

協力

株式会社マリン・ワーク・ジャパン

微化石コース

微化石コースは、微化石に関心のある学生、微化石の初学者を対象とした実習コースです。複数の専門家が講師となったティーム・ティーチングと、実物標本の観察により、教科書だけでは得難いスキルを習得することができます。
掘削船による研究航海の成否を握る鍵のひとつは、航海中に地質年代をすばやく決定し適切な掘削プランを実施できるかどうかです。また、航海後の研究でも、微化石から高い精度で年代を決めたり古環境を明らかにするなど、微化石はIODPの研究に大きく貢献してきました。しかし、微化石の種名を決めるのには熟練した作業が必要であり、たとえば放散虫の場合には1万種程度の中から同定する必要があります。実用的な微古生物学の技術を身につけるには実際の標本を扱うのが一番です。このコースでは実物標本を観察しノウハウを学ぶことができます。

日程

毎年8月頃 3日間  ※2024年度は、2024年8月26日~8月28日に実施しました。

場所

年により異なる

Deep Lifeコース

海底下を含め、地球表面の下の地下世界には膨大かつ多様な微小生命バイオマスが存在していることは、ODPやIODP、ICDPを含む掘削地球科学により明らかにされてきた重要なマイルストーン成果の一角を占めます。しかし、その成果は継続的な技術開発に支えられてきました。生命科学的分析技術は通常生命が高濃度に含まれている試料(生体そのものなど)や海水など生命を濃縮することが比較的容易な試料を中心に適用されており、土壌を含め、非生物粒子が膨大に含まれる地下試料に適用することが極めて困難なためです。
Deep Lifeコースでは、堆積物コアを題材として微生物細胞の検出スキルを学ぶことを目的とし、地下環境における生命解析のための基礎知識習得、および様々な環境試料にも応用可能な技術習得を目的とした少人数での実習を行います。

日程

毎年8月頃 3日間  ※2024年度は、2024年8月26日~28日に実施しました。

場所

高知コアセンター(KCC)

共催

高知大学海洋コア国際研究所、海洋研究開発機構高知コア研究所

協力

株式会社マリン・ワーク・ジャパン

ロギング基礎コース

検層(ロギング)はコア取得率の低い場合などに岩石物性値を得る方法としてODP時代より使用されてきました。掘削時同時検層(LWD)によって掘削直後の新鮮な状態の地層での測定も行われ、コアによる測定との対比・補完を行うものとしても、検層データは掘削科学において大変重要です。
ロギ ング基礎コースでは、標準的な検層項目で用いられるツールやそれらを用いた計測手法の基礎を学び、実際のデータおよびソフトウェアを用いたデータ解析の実践を通じて、検層に関する基礎的な知識の習得を目指します。

日程

毎年秋~冬頃 3日間

場所

年により異なる

古地磁気コース

高知コアセンターには、掘削コアを中心とする地質試料を対象とした共同利用研究のために各種の高精度分析機器が設置されています。古地磁気・岩石磁気・環境磁気分野では、掘削船「ちきゅう」「JOIDES Resolution号」に搭載されているものと同等のパススルー型超伝導磁力計システムのほか、振動試料磁力計(VSM)、低温磁気特性測定装置(MPMS)、熱磁気天秤などの装置が設置されています。古地磁気コースでは、おもに、これらの装置の原理をレクチャー形式で解説するとともに、実際の試料を用 いた測定実習を行います。IODPなどの乗船研究や、高度な岩石磁気分析研究に必要な知識とスキルを習得することを目的とします。

日程

隔年(西暦偶数年)8月頃 3日間

場所

高知コアセンター(KCC)

岩石コア記載技術コース

岩石コア記載技術コースは、国内外の科学掘削プロジェクトなどにより採取された各種岩石コアを使い、その記載手法を実践的に解説する実習型コースです。特に大学カリキュラムでは体系的に学ぶ機会のほとんどない火山岩・深成岩・変成岩・炭酸塩岩などの岩石コアの岩相記載の方法や構造解析に関する記載の方法などについて、レクチャーと実習を通じて理解し実体験することができます。

日程

不定期

場所

年により異なる

お問い合わせ・開催の相談

J-DESCサポートオフィス
海洋研究開発機構 横須賀本部内
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