海洋科学掘削

海洋底のさらに下には、地球史上のイベントの記録や地球内部の活動を知る手がかりが眠っています。掘削船を用いて海洋底を掘削することで、堆積物試料や岩石試料(コア試料)を採取したり、掘削孔にセンサーを設置してデータを取得したりすることで、過去の地球環境や地震・火山活動、海底下生命圏や地球内部のダイナミクスを調べるのが、海洋掘削科学です。

海洋科学掘削は1960年代に開始され、現在は国際深海科学掘削計画(IODP)という国際プログラムの下で推進されています。わが国は地球深部探査船「ちきゅう」をIODPの掘削プラットフォームとして提供し、海洋科学掘削の推進に貢献しています。

国際深海科学掘削計画(IODP)とは

国際深海科学掘削計画(International Ocean Discovery Program;IODP)は、海底下の堆積物や岩石を掘削し、地球の歴史やダイナミクスを解明することを目的とした、多国間科学研究共同プログラムです。2013年10月に開始し2024年9月に終了予定です。2023年4月現在、22か国が参加しています。海底を掘削するためのプラットフォームは、アメリカのジョイデス・レゾリューション号、ヨーロッパの特定任務掘削船、そして日本の国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運用する地球深部探査船「ちきゅう」です。

地球深部探査船「ちきゅう」
地球深部探査船「ちきゅう」
JOIDES Resolution
JOIDES Resolution
Mission Specific Platform

【2024年以降の海洋科学掘削の指針―2050 Science Framework】

EXPLORING EARTH by scientific ocean drilling

2020年秋に、2024年以降の海洋科学掘削の指針として、海洋科学掘削2050サイエンスフレームワーク(2050 Science Framework: Exploring Earth by Scientific Ocean Drilling)が出版されました。これからの掘削提案は、このフレームワークに基づき、評価・実施されます。

2024年10月以降の国際プログラムの動向

2024年10月以降の国際プログラムについては、欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD)と日本が新たなパートナーシップを構築して進めていく検討を行っています。

海洋科学掘削の歴史

海洋科学掘削は、月を目指すアポロ計画と時を同じくして始まった、マントルへの到達を目標とする「モホール計画」に始まり、以下の変遷を経て現在に至ります。

出来事
1961年モホール計画(米国)
1968年深海掘削計画(DSDP:Deep Sea Drilling Project)(米国)
1975年国際深海掘削計画(DSDP-IPOD:International phase of Ocean Drilling)開始、日本参加
1983年国際深海掘削計画(DSDP-IPOD)終了
1985年国際深海掘削計画 (ODP:Ocean Drilling Program) 開始
日本を含む21カ国が参加
ジョイデスレゾリューション号(米国)運用開始
2003年国際深海掘削計画 (ODP) 終了
2005年地球深部探査船「ちきゅう」運用開始
2013年統合国際深海掘削計画 (IODP) 終了
国際深海科学掘削計画 (IODP: International Ocean Discovery Program) 開始
2024年9月国際深海科学掘削計画 (IODP) 終了予定

IODP研究航海・サポート

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