陸上科学掘削

国際陸上科学掘削計画(ICDP)とは

国際陸上科学掘削計画(International Continental Scientific Drilling Program; ICDP)は、世界各地の陸域を掘削して地下から得られる様々な情報を研究することで地球環境変動の歴史を知り、地下の活動的プロセスをとらえるための科学テーマに挑戦する国際共同研究プロジェクトです。

大陸を構成する約40 億年に及ぶ地球の歴史を記録した物質にアクセスし、地球-生命システムの進化、自然災害の発生プロセス、現代社会に不可欠な資源の確保、過去から現在に至る気候変動などに関する基本的な疑問に答えるための科学的研究を行います。2020年から2030年にICDPが目指す科学計画をまとめた『icdp science plan 2020-2030』 では、「地殻・変動プロセス」「自然災害」「地質資源」「環境変化」の4つのテーマを掲げています。

これらの研究は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に包含されるより広範な社会的課題にも関連しています。特に、「安全な水とトイレを世界中に(目標6)」、「エネルギーをみんなに そしてクリーンに(目標7)」、「住み続けられるまちづくりを(目標11)」、「気候変動に具体的な対策を(目標13)」に関連する重要な情報を提供することができます。

Geodynamic Process
Geodynamic Process
Geohazards
Georesources
Georesources
Environmental Change
Environmental Change

ICDPの科学計画―icdp science plan 2020-2030―

icdp science plan 2020-2030(日本語)

2020年から2030年にICDPが目指す科学計画をまとめた『icdp science plan 2020-2030』が2020年に発行されました。原文(英語)はICDPのホームページから閲覧、ダウンロードできます。

また、日本のみなさまにも陸上掘削を通じて私たちが何を目指し、社会課題にどのように貢献できるのか、わかりやすくお伝えするために、J-DESC ICDP部会執行委員会にて、日本語版を作成しました。

国際陸上科学掘削計画(ICDP)メンバー国

メンバー国(22カ国)+ユネスコ(2023年5月1日現在、アルファベット順)

アイスランド、イギリス、イスラエル、イタリア、インド、エストニア、オーストリア、オランダ、スイス、スウェーデン、スペイン、チェコ、中国、ドイツ、日本、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランド、フランス、米国、ベルギー、南アフリカ共和国

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