2023.12.25
Post-2024に向けた日欧共催WS “Workshop on the future of Scientific Ocean Drilling” (2024/03/18-20)
開催報告等
本ワークショップは無事終了いたしました。多くのご参加をいただきありがとうございました。
レポート及び関連ファイルのダウンロード
日本側共同議長 木下正高教授よりお預かりした報告メッセージ
報告メッセージを表示する
2025年1月から、新たな国際プログラム、IODP3(International Ocean Drilling Programme; 国際海洋科学掘削計画)が始まる見込みです。その中で最も大切なのは、研究者からの掘削提案であることはいうまでもありません。
現在のIODPに提出された提案もありますが、新しい科学枠組(2050 Science Framework)の下で新たな提案の作成を目指して、日欧、および世界の研究者が集結しました。3月17日-22日のワークショップ及び関連イベントを通して、紀伊半島の那智勝浦の地に131名が集い、さらにオンライン参加を含めると23か国から250名が参加しました。これだけの研究者が一同に会するのは、新型コロナウイルスの影響もあって、久しぶりのことでした。
会議自体は18-20日の3日間で、全体会と分科会から構成されました。分科会は気候変動・海洋健全性、地球災害、深部地球、深部生命の4つに分かれ、日欧の研究者が共同で座長を務めて活発な議論を行いました。なかでも、日本の若手・学生が臆することなく積極的に発言し、議論に参加していたのは嬉しい驚きでした。
会議の報告書は近日中に公開されますが、終了時点で、共同議長のAngelo Camerlenghiと木下から、座長の皆さんのまとめとして、地球の未来予測のために過去を研究することが重要で、そのために、海洋・陸上科学掘削はまだまだ必要であること、などを全参加者に発信しました。
今後は、いくつかの提案を統合するなどし、それぞれがワークショップを開催して掘削提案、そして掘削の実現に向けることになります。
なお21-22日は、70名ほどが参加して巡検を実施し、熊野カルデラの痕跡や、付加体の断面を心行くまで見学してもらうことができました。また20日の午後には、新宮市にて一般の方を対象として講演会を実施し、約200名の参加がありました。
これらすべての行事を行うにあたり、J-DESC/JAMSTECの事務局の皆様、和歌山県、那智勝浦町、新宮市、南紀熊野ジオパーク、那智勝浦観光機構の皆様の大変な努力があったことを明記し、改めて感謝いたします。
そして、国内外からの参加者の皆さん、これはまだ始まりです。これから、健全な競争の下、限られた研究資源を有効に使って、わくわくするような研究をしてまいりましょう。
ワークショップ日欧合同運営委員会
共同議長 木下 正高(東京大学地震研究所)
Workshop on the future of Scientific Ocean Drilling – Phase 2: Toward submission of drilling proposals for IODP3
開催趣旨
2024年9月で終了する現行IODP (International Ocean Discovery Program) の後継プログラムの始動に向け、日本と欧州の海洋科学に関係する機関の代表者は、2021年秋以降、共同プログラムを立ち上げるための準備を行ってきました。
新しいプログラムはInternational Ocean Drilling Programme (IODP3=IODP-cubed)という名称で、2025年1月の発足を目指しています。
J-DESCとECORD Science Support & Advisory Committee (ESSAC)は、この新しいプログラムでの掘削提案を創出するための科学ワークショップを計画しており、Phase 1を2023年1月にオンラインで開催しました。ここで出たアイディアを元に、より議論を深めるために、Phase 2を2024年3月に、和歌山県にて開催予定です。
これからの海洋科学掘削のための重要なワークショップとなります。多くの皆様のご参加をお待ちしています。
Dates and location of the Phase 2 Workshop(開催概要)
開催日:2024年3月18日(月)~20日(水・祝)
会場:那智勝浦町体育文化会館(和歌山県那智勝浦町)
※オンライン視聴も可能(事前登録が必要、詳細は下記参照)
主催:欧州海洋掘削研究コンソーシアム 科学支援・諮問委員会 (ESSAC)、日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)、海洋研究開発機構(JAMSTEC)
Programme and Registration(プログラムと参加登録)
- ワークショップの詳細は、ECORDのウェブサイトをご確認ください。
現地参加登録は締め切りました。オンラインの参加登録は引き続き、受け付けております。現地・オンラインいずれも事前の「参加登録」がない方はワークショップへ参加することはできませんのでご注意ください。
【登録済みの方は専用システムから】
登録時に設定したIDでマイページにログインし、登録内容の確認・変更、Abstractの提出・差替、参加費等支払い(決済)などを行うことが可能です。
登録内容の変更、Abstractの提出・差替:2月15日(木)〆切
参加費等の決済:3月1日(金)〆切
- 専用システムのマイページにログイン後、「Registration」までスクロールし、ご自身の「Application Details」を確認してください。その下にある「Edit」をクリックすることで登録内容を変更可能です。
- Abstractの提出も同じく「Edit」ページの最下部から行えます。
- 専用システムからのAbstract提出がうまくいかない場合は、下記に記載のオンライン新規参加登録者と同様の方法により、メールにて提出してください。
【オンラインの新規参加登録はGoogleフォームから】
2月1日以降にオンライン参加の申し込みを行う場合は、こちらのGoogleフォームからご登録ください。(1月31日までに専用システムから登録済みの方は、再度登録する必要はありません。)
・Abstractの提出:2月15日(木)〆切
・オンラインの参加登録:開催当日 3月20日(水・祝日)午前中まで可能
2月1日以降の新規登録者からのAbstract提出は、メールで受け付けます。以下の要領に従い、メール添付にて提出してください。
- Abstractのファイル形式はPDFまたはWordとする
- ファイル名に提出日と提出者名を入れる(例:0215_TaroKaiyo.pdf)
- メールの件名は「Phase2 WS Abstract」とする
- 提出先:iodp3ws_loc [at] jamstec.go.jp ※[at]をアットマークに変更
Assistance with travel expenses(旅費の補助)
本ワークショップへの参加に係る旅費支援の申請受付は締め切りました。
国際ワークショップ”Workshop on the future of Scientific Ocean Drilling” Phase 1レポート、録画記録についてはこちらをご覧ください。
この国際ワークショップに向けた国内準備ワークショップ(2023/12/19-20)については、こちらをご覧ください。