KCCレガシーコアサンプリングのための学生旅費支援制度
J-DESCでは、高知コアセンター(KCC)に保管されているレガシーコア(※1)のサンプリングのための旅費を補助します。J-DESC正会員の大学等に所属する学部生および大学院生が対象(※2)となります。
なお、本制度に申請いただくには、事前にIODPサンプルリクエストが受理されていることが条件となります。
以下をよくご確認の上、申請フォームからお申し込みください。
※1 本制度における「レガシーコア」とは、モラトリアム期間を経過したIODP研究航海、およびODP、IPOD、DSDPの各研究航海で採取されたコア試料を対象とします。
※2 これまで大学院生のみが対象でしたが、学部生も対象となりました。(2022年7月)
制度の概要
国際深海科学掘削計画(IODP: International Ocean Discovery Program)の枠組みのもと、科学掘削航海で採取された掘削コア試料は、ドイツ、アメリカと日本のコアリポジトリー施設に保管されています。日本のコアリポジトリー施設である高知コアセンター(KCC)は、高知大学と海洋研究開発機構が共同で運用する施設で、IODPやそれ以前の科学掘削プログラムにて、アリューシャン海溝- 日本海溝-伊豆小笠原マリアナ海溝と続く海溝軸より西側の太平洋域とインド洋域から採取されたコアの保管・管理・分配サービスを担っています。これらのレガシーコア※は科学的価値が極めて高く、様々な研究に活用されています。
J-DESC では、掘削科学研究の活性化と若手人材の育成を図るために、KCCに保管されているレガシーコアを活用した研究を行う J-DESC 参加機関の学生を対象に、KCCを訪問するための旅費の一部を補助する制度を設けました。
本制度を利用するための要件
1.申請者がIODPコア試料のサンプルリクエストの代表申請者もしくはCo-requesterとして登録されており、そのリクエストが受理されていること
IODPコア試料のサンプルリクエストについて
以下のIODPのウェブサイトから、研究対象とするコアのサンプルリクエストを申請してください。本制度の支援を受けるためには、対象とするコアが高知コアセンターに保管されていることが前提となります。
以下のページからログイン、または新規アカウント取得していただきます。
KCCのウェブサイトにもサンプルリクエストサイトへの入り口があります。
2.申請者が高知コアセンター(KCC)を訪問しサンプリングを実施すること
高知コアセンター(KCC)におけるサンプリングについて
サンプリング方法は、サンプルを希望する研究者がIODPコア保管庫を訪問してサンプリングする「訪問型」と、IODPコア保管庫のキュレーションスタッフらにサンプリングを依頼する「非訪問型」があります。本制度は、申請者がKCCに訪問してサンプリングする場合(訪問型)の旅費の一部を支援するものです。
3.サンプリングした試料を用いた研究を申請者本人が実施すること
旅費支援の対象と上限
1. 旅費支援の対象
レガシーコアを直接サンプリングするためにKCCを訪問する J-DESC参加機関の学部生・大学院生(修士課程、博士課程)
2. 人数および旅費の上限額
年度ごとに数名程度
1人あたり2万円まで
申請方法
下記「KCCサンプリング旅費支援 申請フォーム」にて必要事項を記入して申請してください。
申請期間
随時受け付け
※ただし、上半期/下半期ごとに予算上限に達した時点で申請を締め切ります。
※審査に時間を要しますので、原則、1か月前までに申請をお願いします。
※サンプリング実施時期については、高知コアセンター担当者との調整が必要となります。
審査について
旅費の支援には審査があります。審査は、J-DESCのIODP部会執行委員会において行い、審査結果は、J-DESCサポートオフィスを通じて申請者にご連絡します。申請から審査までに時間を要する場合がございます。
サンプル実施後の提出書類
- 実施報告書
高知コアセンターにおけるレガシーコアサンプリングの実施報告書(所定の様式) - 高知コアセンターまでの旅費(宿泊費、交通費)にかかる領収書
支援額の上限は1人あたり2万円ですが、支出した旅費すべての領収書をご提出ください。
KCCレガシーコアサンプリングのための学生旅費支援制度 申請フォーム
(※2022年7月改訂)
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