J-DESCコアスクール コア同位体分析コース 開催報告
2024年度 開催報告
実施概要
【日程】
2025年3月10日(月)- 12日(水)(3日間)
【会場】
高知コアセンター(〒783-8502 高知県南国市物部乙200)
高知コアセンター(略称KCC)は、高知大学海洋コア総合研究センターと海洋研究開発機構高知コア研究所が共同で運営する研究施設の名称。
【共催】
日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)
高知大学 海洋コア総合研究センター
海洋研究開発機構 高知コア研究所
【協力】
株式会社マリン・ワーク・ジャパン(MWJ)
参加者数
6名 (酸素・炭素コース 4名、ストロンチウムコース2名)
世話人
池原 実(高知大学 海洋コア総合研究センター)
有本 岳史(海洋研究開発機構高知コア研究所)
富山 隆將(海洋研究開発機構高知コア研究所)
実施内容
プログラム-1
炭酸塩の酸素・炭素同位体分析(試料の前処理を含む)とデータ解析
実習項目
安定同位体質量分析計(Elementar UK Limited社IsoPrime)を用いた炭酸塩試料の酸素・炭素同位体分析を、試料の処理から初歩的なデータ処理までを実施した。
講師
池原実(高知大学)・井上麻夕里(岡山大学)・川合達也(MWJ)・中田亮一(海洋研究開発機構)・永石一弥(MWJ)・石川剛志(海洋研究開発機構)
プログラム-2
炭酸塩のストロンチウム同位体分析(湿式化学分離を含む)とデータ解析
実習項目
二重収束型多重検出ICP質量分析計(Thermo Fisher Scientific社Neptune)を用いた炭酸塩試料のストロンチウム同位体分析を、試料の処理から初歩的なデータ処理までを実施した。
講師
池原実(高知大学)・井上麻夕里(岡山大学)・川合達也(MWJ)・中田亮一(海洋研究開発機構)・永石一弥(MWJ)・石川剛志(海洋研究開発機構)
講義・実習内容
同位体分析コース概要
コア同位体分析コースには、下記の2つのコースを設定した。
- 炭酸塩の酸素・炭素同位体比分析(酸素・炭素)コース
- 炭酸塩のストロンチウム同位体分析(ストロンチウム)コース
講義・実習は、両コースに共通する内容の講義(共通レクチャー)の後、各コースに分かれて講義・実習を行った。3日目は、2日間の実習で分析した結果をまとめ、コース毎にプレゼンテーションを行った。
共通レクチャー
両コースに共通する、質量分析計、真空ポンプ、真空計、データ解析のための統計処理についてのレクチャーで、身近な話題を交え、同位体分析と質量分析計の基礎を学んだ。
炭酸塩の酸素・炭素同位体比分析
酸素・炭素同位体分析について、サンプリングから分析・解釈に至るまでを実際の手順に沿ってレクチャーした。具体的には、地球科学における酸素同位体の有用性、応用例、また前処理や測定の手法・原理である。実習では、講師が準備したバヌアツ産化石サンゴ試料を用いて、安定同位体比質量分析装置(Isoprime)を使用し、同位体測定に必要な一連の作業を行った。最終日には、測定データを地球科学的に解釈し、その結果を20分程度のプレゼンテーションにまとめ発表した。

炭酸塩のストロンチウム同位体分析
ストロンチウム同位体比に関する講義を行うとともに、炭酸塩試料中のストロンチウムを化学分離し、ICP質量分析装置 (Neptune)を用いてストロンチウム同位体比を測定する実習を行った。分析試料は炭酸塩標準試料および研究者より提供された掘削コアから採取された有孔虫試料を用いた。ストロンチウムの化学分離はクリーンルーム内にて湿式化学分離(イオン交換法) を用いた。最終日には、測定データを地球科学的に解釈し、その結果を20分程度のプレゼンテーションにまとめ発表した。

【受講後の参加者からの感想・コメント】
(質問)参加する前にコアスクールに期待していたことは? その期待に対する達成度は?
・Sr同位体の分析と結果の整理方法がわかることを期待していた。
実際には原理や試料準備のノウハウも十分に身につけられたため、150%の到達度だった。
・最高でした。Samplingの所からできて、感動でした!!
・同位体分析の実践的な学習。⇒期待以上かつ、自身の研究に生きるであろう含蓄を数多く得ることができ、大満足であった。
同じような研究を行う学生、研究者の方との交流も非常に楽しめた。
・博士課程での研究でδ13C、δ18Cの測定を行う予定なので、測定方法やデータ処理などを習得するために参加しました。
期待以上にたくさん学べたので大満足です。
・Sr同位体分析の基礎や手法を学ぶ。やり方と流れを把握・勉強して今後自分ができるようにしたい。達成度は100%。
・Errorについての取り扱いなども含めてレクチャーがあったのがとても良かった。
過去のコア同位体分析コース実施実績
| 実施日 | 場所 | 備考 | 2025年3月10日(月)~12日(水)(3日間) | 高知コアセンター |
|---|---|---|
| 2024年3月4日(月)~6日(水)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2023年3月13日(月)〜15日(水)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 高知コアセンター | ||
| 2021年はCOVID-19により実施なし | ||
| 高知コアセンター | ||
| 2019年3月18日(月)~20日(水)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2018年3月12日(月)~14日(水)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2017年3月6日(月)~8日(水)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2016年3月14日(月)~16日(水)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2015年3月13日(金)~15日(日)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2014年3月7日(金)~9日(日)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2013年3月6日(水)~8日(金)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2012年3月10日(土)~12日(月)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2011年3月14日(月)~16日(水)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2010年3月12日(金)~14日(日)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2009年3月18日(水)~ 20日(金)(3日間) | 高知コアセンター | |
| 2008年3月19日(水)~21日(金)(3日間) | 高知コアセンター |