2023.11.14
海洋コア岩相記載武者修行イベントの参加者募集
コア試料の岩相記載をしていて、こんな悩みをお持ちではないだろうか。「これは、通常の堆積層なのか、イベント層なのか」「どこからどこまでがイベント層なのか」「これは、テフラなのか、再堆積したものなのか」「同じものでも見る人によって、解釈が違う」「自分の岩相記載が正しいかわからないので、コア試料の堆積環境や年代モデル、古環境シグナルを解釈してはみたものの、どうも自信がない」。
岩相記載に、悩みはつきないものである。かといって、自分の岩相を見る眼をアップデートしたいのにそうした機会は少ない。このような方にお薦めのイベント情報です。
次世代の地球科学を担う人材育成の一環として、コア試料の岩相記載経験者(博士後期課程院生、PD)を対象に、これまで長年かけて何千メートルもの堆積層を見てきた岩相記載のスペシャリストを講師として招き、岩相記載武者修行イベントを開催します。我こそはと思う方、ぜひご参加ください。
場所:高知大学海洋コア国際研究所(高知県南国市物部乙200)
日程:2024年2月1日(木)~4日(日)
参加資格:記載経験者(堆積物から堆積過程や環境変化を読み取りたいと思う意欲のある方で、PDクラスまでを優先。十分な経験を積んでいる人は除く)
人数:最大8名(応募時の応募動機、経験度などを考慮して選抜する)
講師:池原 研(産業技術総合研究所)
アシスタント:加 三千宣(愛媛大学)・久保田好美(国立科学博物館)
試料:別府湾コア試料、日本海溝コア試料
内容(予定):
1日目9:00-12:00:ガイダンス;別府湾コア4セクション程度記載作業
1日目13:00-17:00:記載作業の継続;観察のまとめ(1時間);各自の観察結果の発表
2日目9:00-12:00:グループでの討議(1時間)=何が問題かをまとめる;問題点について解説
2日目13:00-17:00:日本海溝コア4セクション程度記載作業;観察のまとめ
3日目9:00-12:00:各自の観察結果の発表;グループでの討議
3日目13:00-17:00:問題点について解説;2つのコアを並べて、意見交換
4日目9:00-12:00:2つのコアの記載作業を通じて、それぞれが大事だと思ったことを各自プレゼン=参加者間で議論;終了
参加費:2,000円
申し込み:以下のGoogleフォームから参加希望をお知らせください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfkWauYQKnlrvFsG7Ievrpta-aKa2xGKLVPQJHW-7pYHTGo9g/viewform
募集締め切り:12月11日(月)
主催:日本第四紀学会・高知大学海洋コア国際研究所
共催:日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)・日本堆積学会
備考:宿泊は高知大学宿泊施設(厚生会館、高知県南国市物部乙200)を予定。また、旅費を理由に参加が困難な者に対して旅費の一部を支援する(詳細は上記Googleフォームを参照)。
問い合わせ:愛媛大学沿岸環境科学研究センター 加 三千宣()