2025.07.02
ICDP国際ワークショップ PROTEA -Probing the heart of an earthquake and life in the deep subsurface- (2025/10/16-17)

日本の研究者が中心となってICDPに提案し、Preプロポーザルが採択されたプロジェクト "PROTEA" (Probing the heart of an earthquake and life in the deep subsurface) について、Fullプロポーザルの作成に向け、科学目的や実施計画について詳細に議論するための国際ワークショップが開催されます。
PROTEAは、2017年に実施されたICDPプロジェクト "DSeis" (Drilling into Seismogenic Zones of M2.0 - M5.5 Earthquakes in Deep South African Gold Mines) の成果を受け、さらに発展させる後継プロジェクトです。
- (参考)DSeis実施時の情報:東北大学プレスリリース、立命館大学ウェブサイト
PROTEAは、南アフリカの金鉱山の地下深くまで広がる坑道の内部から掘削を行うことで、地上からの掘削では届かない深部まで到達することを計画しています。これにより、2014年に発生したM5.5の地震(オークニー地震)の震源断層と、12億年にもわたって外部環境から隔絶されてきた岩体内の塩水脈の微生物生態系にアクセスし、地震学や地下生命圏など複数分野にわたる科学命題の解明を目指します。
解明を目指すキークエスチョンの例:
- 断層周辺の力学的な特性や条件の分布は、地震の核形成、破壊伝播、停止にどのように影響するのか?
- 地震発生帯及びその下の圧力・温度条件下において、大陸性の岩石・流体とマントル由来のそれらとの相互作用がどのようにレオロジーの多様性を生み出すのか?
- 火星の地下の状態に類似していると推測される塩水環境での微生物生態系の多様性はどのようなものか?
日 程: 2025年10月16日(木)~17日(金)
フィールドトリップ(任意参加)18日(土)
場 所: Protea Hotel Klerksdorp, South Africa 及びオンライン
参加方法: ウェブフォームから事前申し込み(2025年8月10日〆切)
※参加者選考あり。結果については8月下旬ごろにお知らせ予定です。
詳細はCall for Participation(参加者募集要項)をご参照ください。
関心をお持ちの方からの積極的なご応募をお待ちしております。
