検層(ロギング)はコア取得率の低い場合などに岩石物性値を得る方法としてODP時代より使用されてきました。掘削時同時検層(LWD)によって掘削直後の新鮮な状態 の地層での測定も行われ、コアによる測定との対比・補完を行うものとしても、検層データは掘削科学において大変重要です。J-DESCコアスクールロギ ング基礎コースでは、標準的な検層項目で用いられるツールやそれらを用いた計測手法の基礎を学び、実際のデータおよびソフトウェアを用いたデータ解析の 実践を通じて、検層に関する基礎的な知識の習得を目指します。
開催概要
日時:2016年1月12(火)~14日(木)
場所:国立研究開発法人海洋研究開発機構 横浜研究所
共催:日本地球掘削科学コンソーシアム、産業技術総合研究所地質調査総合センター
対象人数:10名前後
使用言語:日本語(ただし,受講生に配布するコースノートは英語)
参加費:2,000円
講義担当講師・テキスト作成
濱田洋平(海洋研究開発機構高知コア研究所)
宮川歩夢(産業技術総合研究所地質情報研究部門)
中村恭之(海洋研究開発機構地震津波海域観測研究開発センター)
斎藤実篤(海洋研究開発機構海洋掘削科学研究開発センター)
真田佳典(海洋研究開発機構地球深部探査センター)
木戸ゆかり(海洋研究開発機構地球深部探査センター)
テキスト作成協力
山田泰広(海洋研究開発機構海洋掘削科学研究開発センター)
Moe Kyaw (海洋研究開発機構海洋掘削科学研究開発センター)
辻 健(九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所)
実施内容
1日目には講義を行う。最初にIODPの概要等を含めたロギングに関するイントロダクションを行った後、基本的なツールやそれらを用いて得られるデータに関する解説を行う。講義の項目としては以下のとおり。
- イントロダクション
- 抗井掘削・検層の基礎
- 電気検層・インダクションログ・マイクロログ
- 音波検層・VSP
- ガンマ線・中性子・密度検層
- ロギングデータ解釈時の注意点
2日目から3日目午前までは、2-3人を1組とした小グループに分かれて演習を行う。データ解析演習はデータについての説明とデータを見る際の重要点についての簡単な解説を行った後、実データを用いたデータ解析演習を行う。演習用データとして、コンポジットログプロット・孔壁イメージの紙出力と、テキストファイル化されたログデータを配布する。実習中は講師が適宜質問を受け付け、ロギングデータ特有の略語や、実際のデータを扱うときに必要なノウハウを伝えながら実習を進める。なお、ソフトウェアの習熟に時間を浪費することを避けるため、実際に船上で使用する各種の解析ソフトウェアは使わず、基本的に手作業(使用ソフトウェアは表計算・グラフソフト程度に抑える)とする。可能であれば、実際の解析ソフトウェアの操作例等を簡単に紹介する。
3日目の午後に演習の発表会を行う。データ解析演習に関するまとめをグループごとに発表する。
参加申込
参加をご希望の方はオンラインでお申し込みください。
オンライン申込>>こちら 締め切りました
募集人数:10名程度
申込〆切
2015年12月25日17:00
応募者多数の場合は早期に締め切る場合があります。
学生参加の補助
J-DESC会員機関所属の学生を対象に、J-DESCから旅費の補助をいたします。詳細は下記をご覧ください。
- 補助額:上限¥10,000/人
- 応募資格:所属機関がJ-DESC会員機関である学部生・大学院生(会員機関かどうかは指導教員へ問い合わせ、あるいは、こちらでご確認下さい)
- 注意事項
・参加申し込みの際に、旅費補助を「希望する」を選択してください。
・入金は参加後となります。
・補助対象の方には、J-DESCサポートよりメールで案内が送付されます。
お問い合わせ
J-DESCサポート
海洋研究開発機構 横浜研究所内
E-mail: infoの後に@j-desc.org
Tel: 045-778-5703
世話人
宮川 歩夢(国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質情報研究部門)
E-mail: miyakawa-aの後に@aist.go.jp
Tel: 029-861-2611
濱田 洋平(国立研究開発法人海洋研究開発機構 高知コア研究所)
E-mail: yhamadaの後に@jamstec.go.jp
Tel: 088-878-2260