プレスリリース
2021年6月17日 JAMSTEC発表
「南海トラフのスロー地震震源域近傍に高圧の間隙水帯を確認
– スロー地震発生のメカニズム解明へ前進 -」
IODP第370次研究航海「室戸沖限界生命圏掘削調査(T-リミット)」で採取されたコア試料と映像の分析により、スロー地震発生のメカニズム解明につながる成果がありました。
この研究航海は海底下生命圏の研究を目的として2016年に実施されましたが、航海後、2017~2018年にかけてこの海域近傍でスロー地震の一種であるスロースリップが発生していることが報告されたため、航海で採取されたコア試料等を用いて分析を行った成果です。スロー地震は大地震の発生と密接に関わっていると考えられています。