マントル掘削ワーキンググループ

お知らせ

2022/03/15
マントル掘削ワーキンググループが中心となって、執筆・取りまとめを行いました、『月刊地球 号外72「海洋科学掘削によるマントル到達への挑戦 - 地球最大のフロンティアに挑む -」』(海洋出版)が出版されました。閲覧、ダウンロードはこちらから。

 

マントル掘削ワーキンググループ主催セミナー情報

マントル掘削ワーキンググループでは、マントル掘削に関する話題などのオンラインセミナーを行っています。どなたでもご参加いただけますので、是非ご参加ください。
参加を希望される方は、事前登録をお願いいたします。(参加登録後にアクセス先のURLが送信されます)

最新のセミナー
<マントル掘削ワーキンググループ主催セミナー13>

【日時】2022年10月7日(金) 11:10-11:50

【講師】高澤 栄一 教授(新潟大学)

【タイトル】マントルの酸化還元状態を探る

【要旨】中東オマーンオフィオライトのマントルかんらん岩を広域的に調査し、沈み込み帯のマントルウェッジにおける酸化還元状態の推定を試みた。その結果,よりマントル深部のかんらん岩ほど還元的で、モホ面に近いほど酸化的となった。これらのマントル内部の分布をもたらした要因について考察する。

セミナーは終了しました。録画した動画はJ-DESC Channelのこちらよりご覧いただけます。

 

過去のセミナーの動画は、YouTubeのJ-DESC Channelからご覧いただけます。

No. 日時 講師 タイトル
1 2020年10月22日 森下 知晃(金沢大学) マントル岩石学者が地球物理学者と生物学者に”海洋プレートが割れ、水が浸透し、生命が移動する話”を説明する。
2 2020年12月04日 片山 郁夫(広島大学) 海洋プレートが破砕し、海水が浸透する。そして生物圏が広がる?リビジット
3 2021年01月18日 鈴木 庸平(東京大学) なぜ微生物は地下の岩が大好きなのか?:地下深部研究からパラダイムシフト
4 2021年03月05日 針金 由美子(産業技術総合研究所) 海洋プレートが生まれる海嶺近辺での断層発達と水の関係〜ゴジラメガムリオンを例として〜
5 2021年05月14日 小野 重明(海洋研究開発機構) 実験室からマントルを想像(創造)する
6 2021年08月05日 江口 暢久 (海洋研究開発機構) 海洋科学掘削ほり始め:海洋地殻をつらぬいてその先へ
7 2021年10月05日 道林 克禎(名古屋大学) カンラン岩の組織学〜マントル堀削で明らかになる物質はどんな組織?〜
8 2021年12月06日 黒田 潤一郎(東京大学) 堆積物が語る地球表層環境と地球内部ダイナミクスのリンク
9 2022年03月30日 海野 進 (金沢大学) プレート拡大と海洋地殻構造
10 2022年04月07日
【特別セミナー】
 Dr. Rosalind Coggon (サウザンプトン大学) Drilling Transects to Explore the Interconnected Earth
11 2022年06月08日 秋澤 紀克(東京大学大気海洋研究所) 海洋プレート直下で起こる小スケールマントル対流をカンラン岩から考える
12 2022年08月05日 畠山 航平(明星大学) 地震波速度構造と岩石物性から考える海洋プレートの水
13 2022年10月07日 高澤 栄一 (新潟大学) マントルの酸化還元状態を探る

 

設立趣旨

マントルへの到達は、科学史上最も挑戦的なミッションの一つです。現行の IODP 科学プラン(2013-2023)https://www.iodp.org/about-iodp/iodp-science-plan-2013-2023では、「What are the composition, structure, and dynamics of Earth’s upper mantle?(地球の上部マントルの組成、構造、そしてダイナミクスとは何か)」を明らかにするため、海洋科学掘削におけるマントル掘削の必要性が述べられています。また、2024 年度以降の国際深海科学掘削計画における方向性をまとめた2050 Science Framework (https://www.iodp.org/2050-science-framework)においても、2050 年までに海洋科学掘削のコミュニティが実現すべき項目の一つとして「Probing the Deep Earth(深部地球の探究)」があり、人類による海洋地殻の貫通とマントル掘削の実現、そしてマントル掘削によって地球システムを統合的に理解する重要性が示されています。マントル掘削の実現によって科学成果を達成するためには、それを可能とする唯一の科学掘削プラットフォームである地球深部探査船「ちきゅう」を保有する日本のイニシアティブが強く期待されています。
これまでに、代表的な海洋地殻の貫通とマントルへの到達に関する科学掘削プロポーザルとして、「Project M2M: Mohole to Mantle(805-MDP)」 およびその掘削候補地点の一つであるハワイ北東沖を対象とした 「Drilling Mature Oceanic Crust on North Arch off Hawaii(951-Full)」が、金沢大学の海野らを中心とする国際科学者コミュニティによって提出されています。今後、人類史上初となるマントル掘削を実現するためには、これらの科学掘削プロポーザルを基にした計画の更なる具体化と国際科学者コミュニティとの連携強化、そして実施主体となる海洋研究開発機構(JAMSTEC)における技術的検討やプロジェクト・マネージメントとの有機的連携が不可欠です。
それらの状況を踏まえ、2020年9月、マントル掘削の実施に向けた具体的な活動を行うためのオールジャパン体制を整えると共に、研究者や技術者の相互理解と連携を促進することを目的として、J-DESCのIODP部会の下に「マントル掘削ワーキンググループ」が設置されました。

活動内容
2050 Scientific Framework の Flagship Initiatives に“Probing the Deep Earth”として掲げられたマントル掘削の推進に資するため、以下の事項を重点的に検討・促進・支援する。
1) マントル掘削に関わる分野の国内外の研究者との連携促進
2) マントル掘削の周辺諸分野との融合の促進(共同研究の推進やワークショップの開催等を含む)
3)IODP およびその後継枠組みにおけるマントル掘削に関連する掘削提案(プロポーザル)の精緻化・具体化に向けた検討及び支援
4)海洋研究開発機構(JAMSTEC)の運用開発部門とマントル掘削に関わる事項についての情報交換
5)マントル掘削に関わる人材育成活動および普及広報活動
6)マントル掘削に関連する その他の事項

その他の活動

イベント 主催 日時 場所
ハードロック掘削科学
ワークショップ
Autumn 2020
名古屋大学
大学院環境学研究科・
岩石鉱物学研究室
2020年11月20日―21日 名古屋大学環境総合館レクチャーホールとZoomによるオンライン
概要 マントル掘削ワーキンググループメンバー5名を含む14名の国内の海洋地殻・マントル研究者による深海掘削計画提案書の内容やオマーン陸上科学掘削の成果、マントル掘削の意義、海洋リソスフェアと水などについて、最新の研究紹介と討論が行われた。
イベント テーマ 日時 場所
日本地球惑星科学連合 (JpGU)
2021年大会 座談会
(出展者セミナー枠)
マントルへの挑戦:
地球最後のフロンティア
2021年6月4日 Zoomによるオンライン
概要 マントル掘削ワーキンググループが、JpGU2021大会の機会を活用し、出展者セミナーとして、「マントルへの挑戦:地球最後のフロンティア」というテーマで、座談会を主催した。本ワーキンググループが推進しているハワイ沖掘削プロジェクトの紹介をした後、マントル物質のサンプルリターンによって実現できる研究について、海洋地殻物質循環、岩石学、生命圏、の多様な視点で熱き議論を交わした。更に、ジオニュートリノの専門分野から掘削孔を用いた長期観測について展望が述べられた。座談会では、掘削科学の将来を担う大学生からの質問に答えるなど、JpGU大会の参加者に向けてマントル掘削に関する最新情報を発信した。
座談会ファシリテーター:秋澤紀克(東京大学大気海洋研究所)
参加者:69名(JpGU 2021年大会参加者)

ワーキンググループメンバー:
代表:海野 進(金沢大学)
秋澤 紀克(東京大学大気海洋研究所)
阿部 なつ江(海洋研究開発機構)
石橋 純一郎(神戸大学)
稲垣 史生(海洋研究開発機構)
小野 重明(海洋研究開発機構)
片山 郁夫(広島大学)
草野 有紀(産業技術総合研究所)
黒田 潤一郎(東京大学大気海洋研究所)
柵山 徹也 (大阪公立大学)
島 伸和(神戸大学)
鈴木 庸平(東京大学)
針金 由美子(産業技術総合研究所)
冨士原 敏也(海洋研究開発機構)
道林 克禎(名古屋大学)
森下 知晃(金沢大学)
山下 幹也(産業技術総合研究所)
山田 泰広(九州大学)

アドバイザー:
末廣 潔(海洋研究開発機構)

 

過去のワーキンググループ会合の議事録:
第1回 2020年09月14日
第2回 2020年10月22日
第3回 2020年12月04日
第4回 2021年01月18日
第5回 2021年03月05日
第6回 2021年05月14日
第7回 2021年08月05日
第8回 2021年10月05日
第9回 2021年12月06日
第10回 2022年03月30日
第11回 2022年06月03日
第12回 2022年08月05日
第13回 2022年10月07日
第14回 2022年11月17日

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