日本独自の支援制度

J-DESC枠にて乗船(MSPの場合はOnshore Science Partyに参加)する研究者に対しては、日本独自の支援制度として、プレクルーズトレーニングおよびアフタークルーズワークがあります。いずれも実施希望者からの申請が必要です。


プレクルーズトレーニング

概要

プレクルーズトレーニングは、日本のIODP活動を高める事を目的として、研究者間で航海の目的・戦略・義務等について議論及び技術訓練を行う航海事前技術講習・会合です。また、主に学生の乗船者が乗船研究者に求められる知識、スキルを習得する場としても実施します。

実施内容

(1)乗船研究者による事前技術講習・会合としての実施
日本の研究機関に所属する乗船研究者間で、航海の目的・戦略・義務等について議論及び技 術訓練を行う会合として実施する場合は、開催の有無及び内容等について、各航海の乗船研究者でご検討ください。また会合の内容は各航海によって異なる為、開催場所、期間、内容については乗船研究者間でご相談頂き、代表者から申請書をご提出下さい。

高知コアセンター(KCC)にて実施をご希望される場合は、日程などの決定にあたり事前にKCCの担当者と調整いただく必要がございますので、申請書提出前にJ-DESCサポートオフィスまでご一報ください。また、KCCでは保管されているコアの観察を行うことが可能ですが、別途IODPに対してサンプルリクエストを行う必要があります。

>>IODPサンプルリクエストのウェブサイト

(2)学生乗船者のためのトレーニングとしての実施
修士課程の学生(乗船時に進学見込みも含む)が乗船者に選ばれた場合には、J-DESCが主導してプレクルーズトレーニングを開催します。
その際に、同じ分野で過去に乗船した研究者等をメンターとして指名し、乗船終了までフォローします。

実施内容は以下を基本とし、必要に応じて調整します。
・IODPの基礎知識(講義)
・船上生活(講義)
・コアの採取、分析に係るフロー(講義)
・専門分野ごとの乗船時に実施する作業、求められるスキル(メンターとの質疑応答、実地トレーニング)

なお、学生以外の、当該航海乗船予定研究者の参加も歓迎します。

 

申請

(1)の開催の場合、実施2か月前までに所定の申請用紙(様式4)にて申請ください。
(2)の開催については、申請の必要はありません。別途、乗船者にJ-DESC総合事務局よりご連絡します。

 

旅費支援

J-DESCでは、JAMSTECと連携し、この会合に参加するための旅費を支援しています(原則1回限り)。
当支援の対象は乗船研究者(MSPの場合はOnshore Science Party参加者)のみです。開催場所は国内に限り,旅費以外の費用についての支援はありません。

 

提出書類

・報告書
(1)の開催後、2週間以内に指定様式(様式5)にてご提出ください。

・旅費(宿泊費、交通費)にかかる領収書(旅費支援を利用する場合)

 

提出・問い合わせ先

J-DESCサポートオフィス
海洋研究開発機構内

 

※※※プレクルーズトレーニングのオンライン開催について(2021/09/22追記)※※※

新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、通常は高知コアセンターで実施しているプレクルーズトレーニングにつきましては、当面の間、オンライン(zoom使用)での開催といたします。

以下の開催形式を基本としますが、詳細につきましては申請時にJ-DESC事務局へご相談ください。
・トレーニングを希望する乗船研究者に対して、講師(KCCまたはMarE3の担当者)がIODP航海に関する基本レクチャーを行います。
・当該IODP航海に乗船する研究者が少ない場合は、複数航海での合同実施をお願いする場合があります。
・参加者の専門分野に特化したレクチャーを受けたいというニーズがある場合には、当該分野で最近乗船した方に講師を依頼することも可能です。
・上記のレクチャー以外の具体的な要望がある場合には、実施申請書に記載していただき、担当者との調整を行います。

 


アフタークルーズワーク

概要

アフタークルーズワーク(ACW)とは、IODP研究航海(MSPの場合Onshore Science Party)中に完了しなかった分析作業や航海後に必要となった分析作業、航海後に実施することをあらかじめ計画している分析作業を指します。実施に当たっては下記の条件を満たし、掘削航海専門部会で認められた場合に、旅費等の支援を行っております。なお、機器使用料・消耗品費等の支援は行っていません。

  1. J-DESC枠のIODP研究航海乗船研究者(MSPの場合はOnshore Science Party参加者)であること
  2. 航海後のモラトリアム期間内であること
  3. 取得しようとするデータが乗船研究者全体で使用されるものであること(個人研究は認められない)
  4. 乗船した航海で取得したコア試料・計測データを用いた分析・解析作業であること
  5. 作業を行う場所は、高知コアセンター(KCC)等の国内に所在する施設であること

ACWをKCCで実施する方は旅費支援に加え、以下の支援が受けられます。

  1. 施設使用日程、支援計画調整に関する支援(KCC-ACW事務局)
  2. KCCの分析機器の使用>>別表(PDF)
  3. 分析作業に関する支援(KCCスタッフ)

※KCCを利用する方は、高知コアセンター分析機器等の利用ガイド(PDF)をよくお読みください。
※KCCでのACW支援に関する詳細は、 KCC-ACW事務局(E-mail: kcc_acwのあとに@kochi-core.jp)までお問い合わせください。

様式

申請書
ACW実施申請書(様式6)※実施の2ヶ月前までに提出
KCC分析機器等使用申込書(様式7)※実施の2ヶ月前までに提出(KCCを利用しない場合不要)
報告書(様式8)※終了後、2週間以内に提出

提出・問い合わせ先

J-DESCサポートオフィス
海洋研究開発機構内

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