「ちきゅう」を用いた表層科学掘削プログラム(Chikyu Shallow Core Program: SCORE)は、航海期間も一週間程度と比較的短く、日本が運用する「ちきゅう」での実施であるため、掘削航海の現場を経験するには最適の場となっています。地球掘削科学に興味を持つ学生にとって、掘削航海の体験は強い魅力となり、IODP研究航海参加へのステップアップとして活用することが期待できます。
そこで、JAMSTECとも協議のうえ、SCORE航海の実施予定がある時に首席研究員の監督・指導のもと乗船研究者の一員として掘削航海へ参加できる「教育乗船枠」を設け、J-DESCにおいてSCORE航海への乗船を希望する大学院生を募集することとしました。
SCOREプログラムの概要や掘削提案の公募についてはこちらをご覧ください。
2021年度教育乗船枠候補者の募集について
募集の概要
SCORE航海は実施決定から航海までの準備期間が短いことが多く、航海実施決定後に乗船者を募集することが困難です。そのため、年度ごとに「教育乗船枠候補者」を募集し、J-DESC IODP部会執行委員会にて評価を行ったうえ、「教育乗船枠候補者リスト」として1年間保持します。SCORE航海が決まりしだい、その「教育乗船枠候補者リスト」の中から、当該航海の研究目的、首席研究員の意向、及びJ-DESCの評価を総合的に勘案し、最終的な乗船者を選定します。
募集対象
日本国内の大学や研究機関に所属する大学院生で、将来IODP掘削研究航海に参加する意思のある方
(ただし、2021年度の航海実施時には大学院に進学していることが決まっている大学生の応募も可)
乗船対象とする航海
2021年4月から2022年3月までの間に実施されるSCORE航海
募集期間及び〆切
応募は随時受け付けております。
ただし、評価および候補者リストの更新は、年2回、下記の締切にて行います。
第1回〆切:2021年4月30日(金)
第2回〆切:2021年9月30日(木)
応募方法
下記の応募書類を作成し、電子ファイル(PDFまたはWord)にてEメールで提出してください。
提出先:J-DESCサポートオフィス
書類 | 様式 |
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CV(英語履歴書) | 任意 |
志望理由書 | 任意、ただし下記の事項を含めること
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乗船後の報告等
教育乗船枠によりSCORE航海に乗船した大学院生は、航海終了後、J-DESCニュースレターにレポートを寄稿いただきます。
そのほか、J-DESCにおけるアウトリーチ活動の際に乗船体験談の報告などをお願いする場合があります。
応募に際する諸注意
- 教育乗船枠とは、掘削航海への参加機会の提供による教育効果を狙うものであり、特殊な教育プログラムが行われるわけではありません。乗船が決まった場合、その立場や扱いは他の乗船研究者と同じであり、首席研究者の監督のもと、船上の研究チームの一員として作業に携わります。応募にあたっては、あらかじめSCORE公募審査要領をご一読いただき、乗船研究者の要件、責務、経費負担等についてよくご確認ください。
- 教育乗船枠として乗船が決まった場合、乗船に際しての手続きや提出書類等は、JAMSTECの指示に従ってください。
- J-DESC会員機関に所属する大学院生に対しては、J-DESCにおいて、一部経費の補助が検討されています。詳細は追って本ページで周知します。