Exp. 341 Alaska Tectonics, Climate and Sedimentation

航海概要

航海概要

テーマ

Drilling of Sediments from the Southern Alaska Continental Margin: 1 – Interactions of Tectonics, Climate, and Sedimentation
(IODPでのテーマカテゴリー:Environmental Change, Process and Effects)

プロポーザル#686-Full(フルバージョン)>>外部リンクはこちら(PDF)
プロポーザル#686-add>>外部リンクはこちら(PDF: 72MB)
プロポーザル#786-APL>>外部リンクはこちら(PDF)
Scientific Prospectus>>外部リンクはこちら

航海予定期間
2013年5月28日~7月28日
掘削船

JOIDES Resolution

掘削地点

科学目的

本航海では、アラスカ南方陸棚を横切るセクションにおいて後期新生代の高解像度 堆積物記録を得ることで、テクトニックに駆動される造山運動のプロセス、氷河プロセス、そして北太平洋および全球的な気候の関連性を調査します。主な目的 は、(1)新第三紀における南アラスカコルディレラ氷床の発達と後退のタイミングを立証すること、(2)陸棚縁辺堆積物の堆積史と氷河記録を解明するこ と、そして(3)永年変化と地磁気極性の反転をコントロールするプロセスを評価するため、高時間解像度による地球磁場の挙動を明らかにすることです。

 USIOのページ>>こちら

共同首席研究者

John Jaeger、 Sean Gulick

J-DESCからの乗船研究者
氏名 所属 役職・身分 乗船中の役割
須藤 斎 名古屋大学 准教授 Micropaleontologist (Diatom)
福村朱美 名古屋大学 大学院生(修士課程) Micropaleontologist (Diatom)
今野 進 九州大学 特任助教 Micropaleontologist (Diatom)
小嶋孝徳 東京大学大気海洋研究所 大学院生
(博士課程)
Physical Properties Specialist
喜岡 新 東京大学大気海洋研究所 大学院生
(博士課程)
Physical Properties Specialist
朝日博史 プサン大学 ポスドク研究員 Micropaleontologist (foraminifera)
中村淳路 東京大学大気海洋研究所 大学院生(博士課程) Inorganic Geochemist
Kenji Matsuzaki 東北大学 ポスドク研究員 Micropaleontologist (Radiolaria)

乗船者募集(〆切ました)

概要

Based on IODP Proposal 686-Full, this expedition will examine the ties between tectonically driven orogenic processes, glacial processes, and north Pacific and global climate by obtaining high-resolution late-Cenozoic sedimentary records across the southern Alaska continental margin. The primary objectives are (1) Document the tectonic response of an active orogenic system to Pliocene and Mid-Pleistocene climate change, (2) to establish the timing of Neogene advance and retreat phases of the Southern Alaskan Cordilleran Ice Sheet, (3) to determine the depositional history and glacial record of margin sediments, and (4) to document the behavior of the geomagnetic field at high temporal resolution to assess processes that control secular variation and geomagnetic polarity reversals.

乗船者募集〆切

2011年5月1日
2011年6月20日まで延長

終了

応募する>>こちら

その他・注意事項

乗船旅費について>>こちら(乗船が決まった方は様式に記入の上お送りください)
乗船研究者のためのガイドライン>>こちら
※応募する方は全員英文CV、さらに在学中の場合は指導教員の推薦書が必要となります。
※修士課程の大学院生の場合は乗船中の指導者(指導教員もしくは代理となる者)が必要です。

乗船に関わるサポートについて

乗船研究者としてIOから招聘される方には乗船前から乗船後に至る過程の数年間に様々なサポートを行っています。主な項目は以下の通りです。

  1. プレクルーズトレーニング:乗船前の戦略会議やスキルアップトレーニング
  2. 乗船旅費:乗下船に関わる旅費支援
  3. アフタークルーズワーク:モラトリアム期間中の分析
  4. 乗船後研究:下船後最長3年で行う研究の研究費
お問い合わせ

J-DESC事務局
E-mail: infoの後に@j-desc.org
Tel: 045-778-5271

船上レポート

最終更新日: 2013年12月10日
※更新の日付は日本時間

レポートインデックス

レポート1>>個性的メンバー集団
レポート2>>北の海からこんにちは
レポート3>>三時作「あっ!クマの実かん!!」
レポート4>>Barren日和
レポート5>>航海前半終了!
レポート6>>Physical Property Specialist目線
レポート7>>太古のトーンダイアル
レポート8>>三刀流の腕,ゾロゾロお見せしよう!
レポート9>>船底のア○プルストア, Marine Computer specialist
レポート10>>白夜の夜勤!夜シフトの生態
レポート11>>ナミのミカン猫じゃないわよ
レポート12>>うそっ!? ぷっ♪ 1o00本目のコア!!
レポート13>>祝!Best Attitude Award
レポート14>>めざせ!解読王!!
レポート15>>2ヶ月の長旅New!

レポート15 「2ヶ月の長旅」2013年7月27日

Kenji Matsuzaki(東北大学/Micropaleontologist (Radiolaria) )

日本語で文章書くのに自信があんまりなくて今までレポート書かなくてすみませんでした。航海の最後であり、この2ヶ月の長旅の感想を書きます。とても明後日には終了であるという事がよく分からない状態です。長かったのか、あっという間であったか、よく分からないです。成田空港でみんなと合流した時がかなり昔だった気がしますが、船の生活はあっという間だった気がします。

この2ヶ月間はいろんな分野の人たちと話が出来まして、いろんな勉強になりました。

一番印象に残っているのは、この船で日々あったヒューマンドラマです。どちらかと言いますと微化石ラボの昼シフトはジャングルみたいになっていました。僕たちの夜シフトにも影響がありました。結構面白いこともありました。

そのヒューマンドラマを乗り越える為に、微化石ラボでは明るい曲が流れるようになりました(アニソン、AKB…)。意外にもアメリカの研究者にも受け入れられました。

そして後半には化学者さんが新しい地球科学の分野を作りました!その名はGeofantasyです。名前の通りにすっ飛んだ話がメインでした。航海の後半の一番ショックだったのは、どんなに深い堆積物を見ても生層序年代が若いままだった事です。。。。そういう事で航海が終わり無事に帰国する事を願っています。いろいろおせわになりました。

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 レポート14 「めざせ!解読王!!」2013年7月27日

須藤 斎(名古屋大学/Micropaleontologist (Diatom))
いよいよ解読団(一時的)解散の時間が近づいてきました.

341_14_1

341_14_2最後に,私の仕事場である微化石研究室についてお話しましょう.ここでは,目に見えないくらい小さな生き物の死体・遺骸(微化石ともいうんですけど! ボーン!!)を堆積物の中から見つけ出し,その種類や組成の変化から,昔の環境変動やそれらが死んで積もった年代を解読していく作業が進められています.これらの微化石は顕微鏡を使って観察していくのですが,JRの中の顕微鏡には全てデジタルカメラが取り付けられており,写真を撮ることもできます.撮った写真は,まずデータとして船内のコンピュータに送られて,それを後からダウンロードして自分のコンピュータに保存していきます.ところがデジカメが非常に多いため,どのカメラで撮った映像か,データを見てもよく分からないという問題が過去に生じたのでしょう.

341_14_3その問題を解決するために,それぞれの顕微鏡には「いちご」「みかん」「キウイ」「ブドウ」「モモ」などと名前が付いています.写真データにそれらが表記され,すぐに自分の使ったカメラが分かるようになっています.ここは幼稚園か! という突っ込みをしたくなるところですが,幼稚園生にも解読者にも優しい,解読船なのです.まるで解読者たちが,幼稚園生なんだか,博士号取得者なんだか,研究成果を運ぶためのトナカイなんだか,データ解析用ロボなんだか,どう扱われているのよ? という状況です.まあ,便利なので別に良いんですが.で,ふと気がつきました.最近導入されたっぽい顕微鏡たちにはまだ名前が無い.そこで,解読者らしく,これまでの顕微鏡につけられているラベルの特徴を詳しく解析し,これまでの解読者人生で培われた画像ソフトの使用能力を駆使し,新たなラベルをこっそりと作成して貼っておきました.

341_14_4まず,外国船である解読船にふさわしく,主食の「肉」さらに,禁止されている酒を欲しがっている解読者たちの心の水「びーる」そして,同僚のクリスティナがカレーが好きということで,「わんピース」とは関係ないキャラ.と,船内の全ての人たちのことを思い,心をこめて,愛を込めて完成させました.今後,船内は常に掃除されてきれいにされる運命ですが,侵入者(海軍ではない)も気づかずに,そのままにしておくだろうという完成度.勢い余って,今後,これらのデジカメの正式名称になることが予想されます.ていうか,されていたら私の勝ち.「ひどいことするわ」とか言わないように.これを見て,私以降の乗船解読者たちが,少しほっこりしてほしい,そしてみんなで仲良く航海を続けてほしい,そんな熱いメッセージが込められた,小さないたずら,いや,まさに,一微化石解読者が後々の解読者たちにまで残す碑文,ポーネグリフなのです!さあ,みんな(それぞれの海域の)解読王を目指して旅立つ(乗船する)のだ!ということで,解読船JR号の物語は,レッドライン(赤道)は超えませんが,日付変更線を越えた向こう(日本海)へと続きます.私たちアラスカ湾解読者たちは(飛行機で)飛ばされて,バラバラの場所(東京・博多・仙台・名古屋)で,それぞれより強い解読者になるための武者修行が始まります.たぶん,4週間くらいの休載を挟んで,新たなメンバーによるさらに波乱万丈な物語,ひとつなぎの物語がさらにつながって始まります.「日本海編」の連載再開をお楽しみに!!我ながら,(私の書いた部分だけが)ひどい内容でしたが,少しでも楽しんでいただけていたら幸いです.

ありがとうございました.

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レポート13 「祝!Best Attitude Award」 2013年7月25日

中村淳路(東京大学大気海洋研究所/Inorganic Geochemist)

341_13_1こんにちは。東大大気海洋研究所、博士課程の中村淳路です。2ヶ月間の航海も残すところわずかとなりました。航海の後半は陸の近くを掘削しているので、ダ イナミックなアラスカの山々の風景がとてもきれいです。アラスカ沖はどんよりとした天気が多いですが、晴れた日には氷河の世界が広がります。

341_13_2バーベキューが開催され外でハンバーガーを食べることも

341_13_3昨日は喜岡君がBest Attitude賞を受賞しました。船内のよい雰囲気作りに最も貢献したため、Co-chiefのサイン入りの賞状とチョコレートをもらいました。喜岡君の大きな挨拶の声を聞くと皆気持ちが明るくなります。喜岡君、おめでとうございます!

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レポート12 「うそっ!? ぷっ♪ 100本目のコア!!」2013年

須藤 斎(名古屋大学/Micropaleontologist (Diatom))

このサイトに来て,ついに切りの良い番号のコア番号に到達しました!掘削は一回で約9.5mを掘って堆積物を回収するのですが,写真をご覧の通り,ついに100本目のコアです!つまり,約1000mの深度まで掘削が達成されたのです!

341_12_1賢明な読者諸氏,さらに解読王候補のみなさんなら,この写真を見て,何本目のコアかお分かりになられることでしょう.見た目の小さな情報には乱されない,そんな解読者志願の方々をわれわれJR乗船解読者一同は歓迎いたします!こんな楽しい航海に参加できて,鼻が高い.解読王になるのはもうすぐ!?

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レポート11 「ナミのミカン猫じゃないわよ」2013年7月20日

須藤 斎(名古屋大学/Micropaleontologist (Diatom))

船を渡り歩く猫のことを知っているでしょうか?船乗りの間では,船から船へと同じ猫が旅をしていたり,旅が終わって港で猫を下ろして,また旅に出て帰ってきたらその猫が待っていた,などのお話がまことしやかに語られていて,そういう猫は航海の安全を約束してくれる幸運を運ぶ猫として高値で取引されたりするらしいです.それを知っているのかJRにも(たぶん)幸運のネコが乗っているので紹介しましょう!

 

341_11_1コックさん作、 かわいいと言えばかわいい.幸運のネコが日持ちしそうにないのが若干気になるが無視.これで解読者たちの航海の安全も守れるのか,若干心配ですが,それも無視.

 

341_11_2ある日,目の部分の種が外れたのか,黒目がちなネコに変わっていました.これは多分,コックたちからの「コアが上がってこなくても目の色を変えて研究しろ!」という熱いメッセージ.決して,「無理矢理ミカンに目をつけなければ,外れなかった…」なんて人ナミな「こうかいし」ていない.今日も様々な人たちから叱咤激励,サポートを受けながら解読船の旅は続く!

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レポート10 「白夜の夜勤!夜シフトの生態」2013年7月18日

小嶋孝徳(東京大学/Phisical Properties Specialist)

こんにちは、東大大学院の小嶋です。アラスカ掘削航海も終盤を迎え、残す作業日も10日を切りました。振り返るともう50日近くも経っている事に驚きます。が、しかし。あと10日もある事の方が衝撃的です。(これは乗らないとわからないかもしれません)さて、5月の末にビクトリア港を出航したJRは、今日も休む事なく掘り続けています。週末?祝日??そんなものはありません。食堂のケータリングスタッフが毎日おいしい食事を用意してくれるように、ドリラー達は毎日海の底のさらにその先からコアを引き上げ、私達研究者はそのコアの分析を行っています。船上では全ての役割がシフト制で交代しています(多分)。私達研究者は、0時~12時、12時~24時の2シフトで研究をしているのですが、私は12~24時の通称(?)「夜シフト」です。感覚的には夜勤のようなイメージで正しいのですが、ここアラスカは北緯60度に迫る高緯度域。アラスカ北部では夏を迎えて現在絶賛白夜中です。

シフト前に外に出ると、焼けるような真紅に染まった夕焼けと、氷河に削られた山脈のシルエットを眺る事ができ、午前3時頃に休憩に外に出ると、焼けるように真紅に染まった朝焼けと、氷河に削られた山脈のシルエットを眺める事ができます。

341_10_1山の向こうに沈んだはずの太陽ですが、ここでは沈む事なくそのまままた昇ってくるのです。「朝が来ない夜はない」などといった名言(?)がありますが、「夜になると思ったら朝になった」といったトコロです。途中にクッキーブレイクを挟んで、 午前5時?7時は昼食の時間です。それぞれ手の空いたタイミングで食事を摂ります。お隣の堆積チームはみんなで仲良く食事に行きますが、1人で作業している物理物性チーム(?)の私は、1人で食事に行く事もしばしばです(この時が一番寂しい)。朝9時になると(また)クッキーブレイクです。そろそろ引き継ぎのデータを整理したり、毎昼の全体ミーティングでの報告事項の用意をします。12時前になると交替の時間で、にわかにラボが騒がしくなります。私も物性チーム4人で1日のデータを議論し、作業を昼シフトの人にバトンタッチして1日の作業終了です。

341_10_2シフト後はトレーニングルームで運動して、アッパーブリッジ(いわば屋上)のビーチチェアでごろごろしています。太陽の下でゆっくりできるのが夜シフトの特典です。(何故か昼寝してる昼シフトの人もたまに見かけますが…)作業内容についてまったく触れていない夜シフトの紹介でした。次回は「最終回!No Patience, no Science. されどno pleasure, no science. 」といったタイトルで、少しは研究の”身”の部分をお届けします。

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レポート9 「船底のア○プルストア, Marine Computer specialist」2013年7月11日

小嶋孝徳(東京大学/Phisical Properties Specialist)

こんにちは。東大大学院の小嶋です。

ただいまJR乗船40日目を過ぎ、各チーム、測定や分析に熱が入ってきました。
さて、アラスカ湾南部で掘削を続けているJRですが、船に乗っているのは研究者だけではありません。船を運航する船員、掘削をするドリラー、更に研究者支 援を主な業務とするラボスタッフがいます。みなさん非常に陽気で冗談が大好きです。 (写真はその一例)

341_9_1JRの船内には無線LANが配備されており、研究室はもちろん、居室や食堂でも船内LANにつな ぐ事ができ、研究者は各自PCや研究室にあるPCを使って作業したり、Eメールで陸と連絡を取る事ができます。またPCルームはインターネットがつながっ ており、論文の検索や、巷の話題の情報収集、更にSkypeで家族とSkype通話する事もできます。
私も自分のPCで陸の家族や友人と連絡を取っていたのですが、先日困った事にメールソフトが突然起動しなくなり、更にPCの動作も極端に重くなるという症状が発生してしまいました。

あれこれ試してもうまくいかず、作業が滞ってしまうので、結局ネットワーク管理者の所に相談に。 限りなく船底に近い(研究室から4フロア下)コンピュータ管理者のオフィスに持ち込み、事情を話す。一通り試してみたがうまくいかなかったので、一晩預け る事に。翌朝(夜シフトなので午後9時頃)顔を出すと、「とりあえずネットワークは繋げるようになったよ」と応急処置を施したPCを返してもらう。結局不 具合の原因はわからないものの、日常の業務に戻る事ができました。
動作がやや遅く感じるものの、PCが動く事に感謝をして1日を終え、居室でメールを数件送ってグッスリ就寝。

翌朝部屋でメールチェックをすると、「Can you please bring your laptop by our office again? (悪いけど、キミのPCをもう一度持ってきてもらえるかい?)」 と短いメールが。オフィスに持って行くと、電話するからラボで待ってて、と。しかし、4,5時間待ってもあまりに音沙汰ないので、朝方に一度顔を出すと 「あと2、3時間待って」といわれる。私のPCは傍らで閉じた状態で置いてあるのでまだ何もしてないのか!!とやや憤慨気味で研究室に戻り、その日は作業 に明け暮れたので、シフト明けにオフィスに行くと、「待ってたよ」と私のPCを起動し、説明してくれた。船内のメールソフトとPCのOS(日本語仕様)の 相性が悪く、プログラムが誤作動でファイルを作り続け、数百万のファイルができてたらしい。これを削除するのに8時間近くかかったらしく、それまでずっと ネットで原因を探り続けてくれていた。

更にPCに入れているソフトのバグも見つけて頂き…「まるでApple Storeみたいだね」と私がお礼を言うと、Mike「だろ(ニヤリ)?」Grant「とんでもない!君がPCを貸してくれたおかげで、トラブルシューティングが作れたよ」後日同様の症状に陥っていた、中村君のPCもすっかり回復しました。私たちの研究とは直接関わらないけれども、こうして後ろで支えてくれるスタッフ達がいる事で、24時間59日(!)研究に打ち込む事ができるという事を実感しました。航海も3週間を切りましたが、引き続きJRでの生活をお伝えできればと思います。次回は「白夜の夜勤!夜シフトの生態!(仮)」私たち研究者の生活の一部を紹介(予定)

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レポート8 「三刀流の腕,ゾロゾロお見せしよう!」2013年7月10日

須藤 斎(名古屋大学/Micropaleontologist (Diatom))

 船の中には様々な人たちがいます.その中で一番のヒーロー達は,日夜掘削をしているドリラーたちでしょう.汗と泥にまみれて働いているドリラーたちや,解読者たちを支えているのが,食事であることは言うまでもありません(どこかで見た始まりだ…).解読者たちの唯一の憩いの場は,「食事」.と思われがちですが,ここでも日々解読のための議論が行われ,(己の理論をつぶされないように)気の抜けない時間が続きます.そんな中,食事の時間だからといって,緊張感を解いた解読者なんて役に立たんと,さらに強力な解読者になるための修行の一環か,さまざまな食材(肉!肉!肉! 野菜!)で毎日喝を入れてくれ,さまざまな料理の味(辛い!辛い!塩辛い!激甘!油!!)を満喫させてくれ,汗と涙も吹き荒れる楽しい食事を毎日用意してくれています.

「ひょっとして辛いかも… ていうか激辛!!」

「疲れた時にこの甘さは,脳天まで突き抜けるよね!」

「荒れたお肌にいいわ,この油感!」

「と思ったら,絶妙だわ,この触感!」

みたいな変化球(ときどきビーンボール,これぞ緊張感)がありつつ,やっぱり楽しみは食事の時間なのです.はたまた,そんな解読者たちの緊張を解きほぐそうと気を使ってか,味だけでなく,見た目でも毎日楽しませてくれます.最近の傑作たちを紹介しましょう!

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341_8_3まずは花をモチーフにしたものから.解読者たちのさみしい気持ちを紛らわせてくれます.下船したら,真っ先に恋人や伴侶にこの花束を贈ることでしょう.

 

341_8_4スイカをアレンジした何か.複雑な工程を経て完成しているようですが,15分程度で完成させたとの報告が.彼はおそらく三刀流.二本の包丁くらいじゃあ,こうはいきません.まさに,鬼斬り.

 

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中休みに,みんなが大好きなケーキ.いんでぃぺんでんすでいとかいう祭りの日に出てきた代物.

食欲が失せる色だとか言わない.解読者たちが手をつけなかったのは,「(自分の,または他人の国の)国旗を食べるなんてことはできない!」という愛国心と尊重心.優しい心と忠誠を誓う強い心の両方を持つのが真の解読者.話をもとにもどそう.

341_8_7どうしても陸が恋しくなってしまう弱い解読者たちの心を支える木々.日々しおれて葉っぱが倒れてきていたのは気のせい.たぶん,心の弱い解読者の折れた心がそう見させている.

341_8_8愛らしい鳥さんに心が和む.後ろの方に使い回しがあるような気もするが,気のせい.現実逃避をするような解読者の目を覚まさせるための逸品.

 

341_8_9さらに使いまわされているような気がするが,気のせい.うっすらと茶色くなっていることから,(いろんな意味で)「別物」と判断するのが正しい解読者への道.さらに極めつけ.そして最近の解読者のお気に入り.

 

341_8_10愛らしいと言えば愛らしい.生首と言えばなまくび.日々,ブタさんの顔色が,顔色が悪くなっていっているような気もするが,たぶん気のせい.小さな変化すら見逃さず,さらにそれを楽しむ余裕をもつ者こそ,真の解読者.乗り越えなくてはいけないものもある.

 

341_8_11見た目だけでなく,解読者たちの見る目(観察眼)までも鍛えさせてくれる.まさに解読者たちの心の解読者,告苦(コック)さん.僕らが航海の苦しさを告げる前に,心の傷を癒してくれます.これぞ,プロフェッショナル.解読王はこうでなければなりません.解読王への道は遠い!解読王の明日はどっちだ?(いかん,だいぶこのネタで続けるのが苦しくなってきた…)

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レポート7 「太古のトーンダイアル」2013年7月6日

須藤 斎(名古屋大学/Micropaleontologist (Diatom))

 今日も荒波を超えて,解読者たちの旅(掘削)は続いています.物性物理担当(地球の体質変化の歴史の解読者)の小嶋君,解読船の音楽隊(スピーカーとも言う)から鳴り響くハードロック(硬い岩石とも言う)の向こうから,小さな音が聞こえてくるのに気がつきます.耳を澄ませてみると,さっき半分に切られて机に並べられた堆積物から「プチプチっ♪」と弾けるような不思議な音が.これは,無機化学担当(地球の血液や汗の成分変化の歴史の解読者)の中村君らが血眼になって集めている堆積物中のガスが,泡となって弾けて放出されている音のようです.つまり,ポップミュージック(弾ける音とも言う)がひっそりと新たな音楽隊によって演奏されていたのです.そこへ,微古生物学担当(地球に住んでいた生物の消長とそれらが生きていた年代を調べる解読者)のクリスティナがコアに耳を近付け,印象的な一言.

341_7_1(写真左が小嶋君,右がクリスティナ)クリスティナ「私たちは地球の声を聞いているんだわ!!」そう,僕たちは,地球の声と音楽に耳を傾け,それらを翻訳し,過去の歴史を紐解く解読者.この音は,ずっと昔に録音された(かもしれない)地球の声なのです.

「翻訳者はどこだ!?」

「まだいない」

でもいろいろな手法で調べることで,たくさんの地球からのメッセージを翻訳できるし,翻訳できた小さな声たちを紡ぎ合わせることで,もっと詳しく地球の声を聴くことが出来るようになるのです.つなぎ合わせるのがお仕事の比較・縫合者のアランも耳を澄ませ,「こんなことは初めての経験だ!」と興奮気味です.

 

341_7_2(写真左がアラン,右が中村君)こんな(音)声を直接聴けるのは,堆積物が上がってきてガスが抜けてしまうまでの少しの時間.
掘削現場にいなければ味わえない経験です.航海に参加して良かったと,改めて思う解読者たちなのでした.解読者たちは,目や機器で分析する能力だけでなく,新たに耳で謙虚に(スピーカーの音を下げて)地球の声を聴く能力を手に入れました.つまり,見た目や機械に頼るだけでなく,五感をフルに活用する(たまには堆積物を舐めることも!?)大切さをまた知ったのです.

解読王になる日は近い!!解読船JOIDES Resolution号の旅は続く.

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レポート6 「Physical Property Specialist目線」2013年7月5日

小嶋孝徳(東京大学/Phisical Properties Specialist)

JR航海日記初投稿です。東京大学大学院の小嶋孝徳と申します。今航ではPhysical Property Specialistとして乗船しています。簡単に言うと、回収されたコアの物性をひたすら測るという役割です。この役割の醍醐味は何といっても、サンプリングテーブルに並んだコアを、誰よりも早く拝み、触れる事ができる!に尽きます。葉や文化が違うように、サンプリングの文化(?)も違う事が多く、なるべく均質なデータが提出できるように、日々、サンプリングテーブルに目を光らせています。普段研究者のほとんどはコアデッキというフロアで作業をしていますが、デリック(掘削やぐら)から引き上げられた10m弱のコアの切り分け、シーリング、ラベリング等はLab Technicianのスタッフ達が行います。通常それぞれの業務についているのですが、そろそろコアが上がってくるな、という頃に皆ゾロゾロ集まり、「Core on deck」というドリラーのアナウンスと共にキャットウォークに一斉に出て行きます。

プロフェッショナルなオーラが出ててちょっとかっこいいです。そしてここからが早い。

10m弱のコアライナー(コアが入る透明の筒)から長さを測る、印をつける、記載する、切る、蓋をする等々の作業をテキパキとこなしていきます。ものの5分もかからず1.5mずつ切りそろえられ、順番に番号を振られたコアが研究室に運ばれます。様々な過程を経て、早くて4、5時間で半割されてサンプリングテーブルにやってきます。

341_6_1以上、私(Physical Property Specialist)目線からの掘削コアのフロー及びスタッフの仕事の紹介でした。次回は「船底で研究者を支えるスタッフ、MCS」を、作業に追われていなければお届けします。

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レポート5 「航海前半終了!」2013年7月1日

今野 進(九州大学/Micropaleontologist (Diatom))

はじめまして。九州大学ポスドクの今野進です。6月29日(土)で航海の半分が終りました。いつのまにか?もう?やっと? 終ってしまいました。珪藻は頻繁には顔を出してくれません。。。微化石グループは、珪藻、放散虫、有孔虫、円石藻の研究者が乗船しているので様々な観点から同じ試料を観察できて、面白い話がでてきます。さらに他の分野の研究者との話の中から、気づくことも多く、珪藻が出てこなくても○○が出てきたから××、みたいな話も。

341_5_2シフト後、晴れているときのヘリデッキはちょっとうるさいですが気持ちいいです。道具など置かれていて、ヘリが到着できそうにありません。。。

341_5_1たまにアシカとか遊びに来てくれると、みんなはしゃいでいます。

あと半分!たくさん楽しそうな試料が掘削できることを期待して!クジラが見られることも期待して!(他の人は何回か見てるらしいです。。。)みんなで頑張りましょう!!

そんな自分たちを応援していただければ、ありがたいです。

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レポート4 「Barren日和」2013年6月15日

福村朱美(名古屋大学/Micropaleontologist (Diatom))

はじめまして、こんにちは。名古屋大学修士2年の福村朱美と申します。

下記の記事で「グループ最年少」と書かれていますが、恐らくサイエンティストの中で最年少なので はないかと思います。サンプルを切り分ける道 具を 洗っていたら、朝日さん(プサン大学)に「肌が水をはじいてるね・・・」と言われました。肌が水をはじくタイプの若さです。今回の航海、Micropaleontologistとして珪藻担当が4人も乗船していることから分かる通り、珪藻天国!!

・・・・かとおもいきやBarren(※1)の嵐!

“Core on deck!” のアナウンスが流れる度に、「次こそ珪藻ゲットだぜ!」といそいそとコアキャッチャー(※2) を取りに行き、コアキャッチャーを切り分けて「Sushi roll!」と言いながら渡してくれる、切り分け担当のクリフにあいまいな笑みを返しつつ、持って帰ったコアキャッチャーを有孔虫、放散虫、 珪藻 用に切り分け、スライドを作って観察する・・・というプロセスを繰り返しています。

できたスライドを見る瞬間が一番どきどきして楽しいのですが、今はとにかく「出よ珪藻!!!」と念じながら顕微鏡を覗き込むので、珪藻がたく さん いると小躍りしたくなるくらい嬉しいです(実際には奇声を上げるに止めています)。

ところで、船上にいるサイエンティストの大半は、どこかの研究所や大学で働いています。つまり修 士生で乗船させて頂いている私にとっては、全 ての 人が自分の指導教官のようなものなのです!(もちろん本物の指導教官も目を光らせています。ブルブル・・)。という訳で、どんどんコキ使ってや る~!!と指導教官たちに日々鍛えられた結果、乗船2週間目にして以下の写真のような状態になっています。

341_4_1忙しさの余り内蔵が飛び出た筆者

341_4_2「僕も仮眠します!」と筆者と共に倒れた中村さん(東大大気海洋研)今はこのような状態ですが、今後どんどんパワーアップしていく予定なので、どうぞあたたかく見守って頂ければと思います!

(※1)Barren:珪藻が全く出ない状態のこと。全くひとかけらもいないので、Barren!!と叫ぶ他ない
(※2)コアキャッチャー:コアの最下部にくっついている部分。Micropaleontologistはこのサンプルを使用していち早くコ ア試料を観察できます

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レポート3 「三時作「あっ!クマの実かん!!」」2013年6月12日

須藤 斎(名古屋大学/Micropaleontologist (Diatom))

 船の中には様々な人たちがいます.その中で一番のヒーロー達は,日夜掘削をしているドリラーたちでしょう.

341_3_1汗と泥にまみれて働いているドリラーたちや,研究者たちを支えているのが,食事であることは言うまでもありません.そこで,彼らのプロの仕事を紹介しましょう!

 

341_3_2レモンで作られたとりさん.

341_3_3みかんで作られたクマさん.

341_3_4ナスで作られたペンギンさん.

こんな風に,(多分これから食べさせられる)食材を用いて,日々みんなを楽しませてくれています.まさに職人.そして,本日飾られていた極めつけの逸品をお見せしましょう.

それが・・・

341_3_5パイナップルとメロンの残りで作られた何か.

  しょぼいとか言わない.残り物を大切に使って,腹ペコのおなかを満たしてくれるだけでなく,仕事で疲れているみんなの心までほっこりさせてくれているのです!まさに海の上の職人,コックさん.そして,研究船で活躍しているのは,レストランのシェフだけではありません!そう,私たち,解読者たちも毎日張り切って頑張っているのです.そこで,今日は私たち研究者が,いかに船上の研究室を生活の場のように愛しているかをお見せしましょう!

341_3_6ラボのビーカー干し場に,違和感なくおさめられているマグカップ.研究の合間のひと時を癒してくれるコーヒーカップが,(研究をひたすら続けている)日常に溶け込んでいます.朝,部屋を出て,窓の外の日光を浴びることなく,仕事場まで徒歩で船内の階段を上ること1分.そこはまさに船上の戦場です.僕らは日夜,陸上での自分たちの生活の場のように,研究にいそしんでいるのです.

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 レポート2 「北の海からこんにちは」2013年6月6日

須藤 斎(名古屋大学/Micropaleontologist (Diatom))

名古屋大の須藤です.今回参加している日本人チームは,平均年齢が20歳台とおそらくIODP史上最若のメンバーかと思います.そんな中,常勤職員は「若干(←これ重要」3○歳の私だけと,か~なり緊張しております.が,史上最強チームになってやりますよ!

微化石研究者が5人,堆積物の物性物理解析研究者が2人,無機化学研究者が1人,という構成ですが,得られた堆積物中からの情報をもとに,過去の 地球環境を紐解いていくということに変わりはありません.僕らは過去の地球がどのようだったのか,知りたいのです.それを知れば,これから地球がどうなるのか予想することもできるようになるかもしれません.つまり,僕らは地球の声の解読者であり,それを外に情報発信する代弁者でもあるのです.よりよい情報を伝えていくためには,まずは解読するための地球の歴史の基本情報をしっかり集めなくてはいけません.その基本情報を集めるための基本的な作業を今,まさにアラスカ湾の海洋上で私たちが行っているのです.

つまり,(アラスカ湾の)解読王に,おれ(たち)はなる!!

ふぅ,これが言いたくて長い前置きを書きました…

ど~ん!!

そんな若いメンバーたち,私や朝日さんという年長者が,こんな感じでふざけたことをやっているのを尻目に,みんな積極的に外国人研究者たちと楽し く会話しています.学生たちを見ていて,自分が初めて参加していた時と比べて,積極的だなぁ,英会話も上手だなぁと,うらやましく頼もしく感じつつ,今の自分よりも よっぽどいろいろなことが上手で,挫折感に打ちひしがれてもいます…そんな須藤に励ましの言葉は下記メールアドレスまで!

jrs_suto(a)ship.iodp.tamu.edu

((a)を@に変換してください.また,このアドレスは乗船期間中のみに使われています).私にとって3回目の乗船航海ということもあり,何となく新しい刺激に飢えています.こんなことをリポートしてほしい,こんなことが知りたい! など疑問・質問・ご要望,どんどん応えていきたいと思います.もちろん無茶はできませんが,睡眠時間を削ってでも対応していこうかと(心の中では)思っていますので,しつこいようですが,どんどん,下記のところまで連絡を!

jrs_suto(a)ship.iodp.tamu.edu

((a)を@に変換してください.また,このアドレスは乗船期間中のみに使われています).

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写真は最初の掘削地点で見えた景色.この海の下に何があり,どのような堆積物が眠っていて,どのような地球の声を聞き取れるのか,今からわくわくしています.

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レポート1 「個性的メンバー集団」2013年6月5日

朝日博史 (プサン大学/Micropaleontologist (foraminifera))

初めまして。釜山大学ポスドク研究員の朝日博史です。私たちIODP Exp. 341 アラスカ航海のメンバーは、カナダのビクトリアを4日前に出航して、今日初めての掘削地点に到着しました。研究者メンバーは、明日の早朝に届く掘削試料を、首を長くして待っているところです。(といっても外はちょっと寒いので長時間は待てませんが)。今回のブログでは、以前の航海に習って、まずは研究室の紹介をしたいと思います。IODPの航海では、それぞれの研究者が各々の分野に基づいて、役割を分担して、研究を進めていきます。今日は、その中でも私の所属するMicropaleontologyのメンバーについて紹介したいと思います。

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写真左から(1) 筆者:自称永遠の18歳、朝日(有孔虫)、(2)微化石グループのパパ?お兄ちゃん、オスカー(珪藻) (3)キメ顔で、クールなイケメン(??)な須藤 さん(珪藻)、(4)笑顔と大きな笑い声がみんなの元気、クリスティーナ(有孔虫)、(5)世話焼き大好き、お母さん気質 今野さん(珪藻)、(6)いつ でもどこでもマイペース、シャムさん(放散虫)、(7)元気が一番、グループ最年少、福村さん(珪藻)、(8)本航海初のコアキャッチャー受け取り人(か なり重要な役目)、松崎さん(放散虫)

乗船研究者は個性で選ばれているとは思いませんが、“よくもまぁ、これだけ個性的な人間が集まったものだ“と感心するばかりです。これだけ個性が多岐にわたっているのが理由かどうか解りませんが、毎日ミーティングでも笑いが絶えません。それでは他のグループや、研究をサポートしてくれるメンバーの紹介等、続報をお楽しみに!!!

ちなみに本航海の英語版ブログもやってます。

http://joidesresolution.org/

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報告書類

  • 2nd Postcruise Meeting
    開催期間:2015年11月16日~18日
    開催場所:米国ワシントン州フライデーハーバー
    報告書:こちら(PDF)

成果一覧

成果一覧はこちら

※IODP研究成果の取りまとめは、研究航海乗船者に対するサポートを継続していくために非常に重要なものです。成果については、主に日本(J-DESC枠)から乗船した方が含まれる論文をまとめております。新たに論文等を出された場合や資料中の過不足・お気づきの点などがございましたら以下まで情報をお寄せください。

 

参考:IODP Publications
http://publications.iodp.org/

参考:Scientific Ocean Drilling Bibliographic Database
http://iodp.americangeosciences.org/vufind/

お問い合わせ

J-DESCサポート
海洋研究開発機構 横浜研究所内
E-mail: infoの後に@j-desc.org
Tel: 045-778-5703

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