航海概要
テーマ
Ross Sea West Antarctic Ice Sheet History
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航海実施期間
2018年1月4日~3月8日 2月22日(機器トラブルのため早期終了)
掘削船
JOIDES Resolution
乗船/下船地
Lyttelton to Lyttelton, New Zealand
掘削地点
科学目的
The Ross Sea West Antarctic Ice Sheet (WAIS) History Expedition (based on IODP Proposals 751 Full2, 751 Add, & 751 Add2) will investigate the relationship between climatic/oceanic change and WAIS evolution through the Neogene and Quaternary. Numerical models indicate that this region is highly sensitive to changes in ocean heat flux and sea level, making it a key target to understand past ice sheet variability under a range of climatic forcings.
The proposed drilling is designed to optimize data-model integration for improved understanding of Antarctic Ice Sheet mass balance during climates warmer than present. Core and log data from a transect of six sites from the outer continental shelf to rise in the eastern Ross Sea will be used to: (1) evaluate WAIS contribution to far-field ice volume and sea level estimates; (2) reconstruct ice proximal atmospheric and oceanic temperatures to identify periods of past polar amplification and assess forcings/feedbacks; (3) assess the role of oceanic forcing (e.g., sea level, temperature) on WAIS instability; (4) document WAIS sensitivity to Earth’s orbital configuration under varying climate boundary conditions; and (5) reconstruct eastern Ross Sea bathymetry to examine relationships among seafloor geometry, ice sheet instability, and global climate.
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共同首席研究者
Robert McKay and Laura De Santis
J-DESCからの乗船研究者
氏名 | 所属 | 役職 | 乗船中の役割 |
石野沙季 | 名古屋大学 | 大学院生(修士課程) | Sedimentologist |
杉崎彩子 | 産業技術総合研究所 | 研究員 | Paleomagnetist |
関 宰 | 北海道大学 | 准教授 | Organic Geochemist |
乗船に関わるサポート情報
乗船研究者としてIOから招聘される方には乗船前から乗船後に至る過程の数年間に様々なサポートを行っています。主な項目は以下の通りです。
- プレクルーズトレーニング:乗船前の戦略会議やスキルアップトレーニング
- 乗船旅費:乗下船に関わる旅費支援
- アフタークルーズワーク:モラトリアム期間中の分析
- 乗船後研究:下船後最長3年で行う研究の研究費
乗船の手引き(乗船前準備や船上作業・生活方法に関する経験者からのアドバイス集)>>こちら
お問い合わせ
J-DESCサポート
海洋研究開発機構 横浜研究所内
E-mail: infoの後に@j-desc.org
Tel: 045-778-5703
募集情報
募集分野
制限なし追加募集対象:Experienced paleomagnetist
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応募用紙の記入方法>>こちら
募集〆切
2016年8月15日(月)募集は終了しました
2017年10月30日(月) 緊急追加募集!
注意事項
応募する方は全員英文CV、さらに在学中の場合は指導教員の推薦書が必要となります。
修士課程の大学院生の場合は乗船中の指導者(指導教員もしくは代理となる者)が必要です。
最終更新日:2018年2月2日
※日付は日本時間
レポートインデックス
レポート2(2018年2月1日)>>誕生日会とニョッキ作り
レポート1(2018年1月29日)>>いざ南極へ
レポート2:誕生日会とニョッキ作り
2018年2月1日
石野沙季(名古屋大学 大学院生)
名古屋大の石野です。
乗船してすぐの頃、co-chiefのRobの誕生日会とニョッキ作りが企画されたので今日はその様子をお伝えします。
出港してシフトに移行し始めた頃、Robが誕生日を迎えました。
夜シフトの人達が準備を進めてくれたおかげで、昼シフトのメンバーが朝起きると会議室がきらびやかになっていました。
そしてAmeliaが飾りつけ用にちっちゃな“南極ちゃん”を用意して来てくれました。これがすごく可愛い!!!みんなの南極気分が一気に盛り上がりました。
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1枚目:会場の準備を進めながら楽しむ私たち。実は準備の時間が一番楽しい瞬間だったり…。 2枚目:Ameliaが“南極ちゃん”を飾っています。 3枚目:会場の飾り付けに使ったちっちゃな“南極ちゃん” Photo by William Crawford [Senior Imaging Specialist、 IODP JRSO] |
会場が整うと、Robを呼ぶためのアナウンス「ミーティングをするので会議室に集まって〜」が流れました。Robはとっくにこのミーティングが誕生日会であることに気づいていると思うのですが…。
そしてRobが登場したところで(一応)サプライズのお祝い!歌を歌ってケーキを食べました。
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誕生日会の様子とその後の集合写真。 1枚目:Photo by Juliane。 2枚目:Photo by William Crawford [Senior Imaging Specialist、 IODP JRSO] |
後日、杉崎さんの作業スペースに遊びに行ったら、Paleomagnetistグループの伝達事項や実験内容を書くノートが“南極ちゃん”で飾り付けられていました。か、可愛い…!!!

可愛い古地磁気ノート(右下)を使ってデータをまとめにかかる杉崎さん。一方で、私たちSedimentologistグループはなぜかミスプリントの端くれを使う習慣ができています…私もあんなノートを使いたいです。
誕生日会の数日後…
最初の掘削地点に着くまで1週間もあったので、イタリア出身のco-chief、Lauraがニョッキ作りを企画してくだしました。イタリアのマンマ直伝!贅沢な料理教室です。私は小麦粉からパスタを作るのは初めてでした。
途中、みんなで仕上げたニョッキをLauraがぐちゃっとまとめて作り直すという、co-chiefの厳格さを垣間見ることもありました…。水分の配合や形がダメだそうで…「私たちの出した船上のデータもきっとこうなる…」などと冗談がささやかれていました。
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1枚目:みんなに作り方を伝授するLaura(写真右)。 2枚目:出来上がったニョッキ。料理の写真は撮り忘れました。 |
イタリア出身のLauraとFrancescaは、ニョッキの形や味付けに何か言いたげでした。やはり厳しい…。
ニョッキの味はともかく、このような企画をしてくださると私の様な英語が堪能でない学生でも気軽に会話に参加することができるのでとてもありがたいです。
そんな生活の最中、関さんは先日奥さんが息子を連れて家を出て行く夢を見て、おまけにその次の日は仕事をクビになる夢まで見たそうです。
最近は回収率の良くないコアが続いておりCore-deckでも色々な人のため息が響いています。どうにか楽しみを見つけて毎日を乗り越えようと思います。

実験室の窓ごしにロス海を眺めながら黄昏る関さん。今日もお父さんは南極で頑張っています。(ちなみに、関さんは空いた時間の有効活用がとても上手なことがわかりました。是非とも見習いたいと思います。)Photo by Justin.
レポート1:いざ南極へ
2018年1月27日
石野沙季(名古屋大学 大学院生)
名古屋大の石野です。
JOIDESはニュージーランドを1月9日に出港し、現在は南極Ross海の真ん中に来ています。南緯75度という位置情報を見ると、はるばる南極まで来てしまったんだなぁと実感します。

JOIDES出港時の日本人3人。出港時は楽しそうです。この後3人とも1週間以上船酔いに苦しみヘトヘトに…。Photo by: William Crawford [Senior Imaging Specialist、 IODP JRSO]
道中流れ行く氷山と海氷、2羽のペンギンをちょこんと見ただけで、今見えるものはどんより曇った空とくすんだ色の海が広がる景色です。大陸棚にいるとはいえ、南極大陸や氷床は見えません。インスタ映えする写真がなかなか撮れません。
夜シフトの何人かはたくさんのペンギンとアザラシを見ることができたようで羨ましいです…。
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夜シフトのJulianeが撮ったアザラシ(1枚目)とペンギン(2枚目) 筆者がかろうじて見ることができた海氷(3枚目) |
そして南極らしい話題といえば…白夜です!こちらは白夜です! 昼シフト夜シフトのどちらも太陽を見ることができます!
しかし、星も見られず夕日も見られず…外の景色が変わらないのはとても寂しいものです…。白夜の日々を過ごして見ると夕日が恋しくなります…。
期待していたほど白夜は楽しいものでは無いことがわかりました。
それでは最後に、長いトランジット中に企画された、極寒のビーチウェア写真でこのレポートを締めたいと思います。
これから2ヶ月、頑張って働きます!!!